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あなたは、化粧品を選ぶ時に何を基準に選びますか?ブランドイメージでしょうか?同じメーカーの新商品ならおそらく選びやすいですね。

しかし選ぶためには、よくよく素肌の機能や目的を知り、良い成分を判断する知識や正しく製品を自ら選ぶ知恵が必要でしょう。





私たちの身体に具わっている機能から見ると、肌(皮膚)の機能にはことさら驚かされます。特にこの臓器は、直接外気や外部に接している部分としてかなり重要な役割があります。より外部に接するわずか0.1mm〜0.3mmとラップ一枚の厚さしかない表皮は、皮脂膜に覆われた角質層で、健康な身体を守り維持するための最後の砦です。角質細胞は生まれてほぼ2週間で垢となってはがれ落ちて行きます。この部分に直接使用するのが基礎化粧品やメイクアップの化粧品です。





それは使う目的にもより基準が大きく変わってきます。水分補給や保湿を目的としているもの。豊かな弾力や張りを目的としたもの。しみやシワを無くすことが期待される目的のものなど、これらは角質の表面の皮脂膜から角質の表皮、表皮から真皮へと浸透していき、化粧品それぞれが謳う訴求効果の目的と共に、身体に入ってくるのです。





身体に浸透していくこれら化粧品の成分素材には、その化粧品の訴求効果を求めるあまり、本当に身体に入れても大丈夫なものなのかと疑問を抱く成分が数多く有ります。また、私たちが本来具えている肌機能を、時には壊してしまうほどの影響を及ぼす事も、情報が開示されて来るにつれて、懸念されているのが現状です。





巷では落ちない口紅やファンデがはやっていた時期がありました。落ちにくい化粧品のニーズは今でも高い様です。特に口紅やグロスは良く理解できます。白いカップに赤い紅が付き、唇がその部分色落ちしているのは、なんとも悩む状況でしょう。
しかし、ふと考えてみると落ちないとは、落ちないための工夫がされている訳で、それには落ちないような成分を使っているのです。紙や布には付き拭きとれるが食器には付かない成分があるのでしょうか?





最近化粧品のパンフレット等でよく目に付くようになっているが「無添加」、「アルコールフリー(ノンアルコール)」、「ノンシリコン」の文字です。





「無添加」とは、文字通りであれば「添加していない」と言うことでしょうか?これは何を添加していないのでしょうか?どうやら文字通り理解してはいけないみたいです。

化粧品は2001年4月に薬事法の法改正が行われ、化粧品に入っている成分は「全成分表示」が義務付けられました。それまではというと1980年(昭和55年)に厚生省が皮膚トラブルを起こす可能性が有る成分、過去にアレルギーを起こしたり、対皮膚毒性や発がん性が疑わしい成分102種類の「表示指定成分」と決め表示を義務化しました。

無添加とは、この指定成分を添加していない化粧品、又はその化粧品メーカーが独自で決めた添加物を使用していない化粧品を「無添加化粧品」と表記できる様です。

なにやらおかしい言葉の意味ですね。なぜなら、102種類だけでなく化粧品に使われている成分は約3000種類以上もあり、その中で明らかに有害性が認めているのを「表示指定成分」として表示するよう指定したのであって、その他の成分は安全性が確認されたわけでありません。まして今から30年以上も前の検証検査機器によるデータになります。





「無添加」と同じく「アルコールフリー」とは、常識的には「アルコールを使っていない。」という意味だと理解するのですが、これも化粧品業界では違うようです。結論から言えば、アルコール成分を入れていてもアルコールフリーと表記ができるということです。

そもそもなぜアルコールが化粧品に使われているのでしょうか?それは収れん作用(毛穴の引き締め感)、殺菌・防腐用、成分の溶剤、安定剤などです。特に揮発性があるので清涼感をもたらします。当然原料は石油を基に作られます。そういえば、灯油やアルコールが手についたとき冷んやりしますよね。

しかしながら、化粧品でアルコールとはエタノールを指しており、エタノールではない他のアルコール成分を使用しても、アルコール成分を使っていないと表現出来るのです。基礎化粧品からメイクアップ、シャンプーやコンディショナー、ボディーソープなどなど、ありとあらゆる化粧品には、保湿や抗菌目的として「BG」と表記されるブチレングリコール(1-3-ブチレングリコールは同成分)や防腐目的として「ペンチレングリコール」「フェンコシエタノール」など、アルコール成分を使っているのにアルコール成分は使っていない、ノンアルコール(アルコールフリー)だと言って表記しているのです。





「ノンシリコン」とはシリコンが入っていないということですね。なぜシリコンが入っていないといいのでしょうか?シリコンはサラサラ感やしっとりとした質感、艶などを出すことができる「コーティング剤」です。では「ノンシリコン」とは「コーティング剤が入っていない」と言うことでしょうか?

違います。「数あるコーティング剤の一つのシリコンを使っていない。」と言うことです。ここにもかしこにも、私たち消費者が勘違いを起こしやすい表現で表記、うたえるのが化粧品の世界です。

結果、私たちの身体のバリア機能まで影響が出ている恐れがあるにも関わらず、肌トラブルがあった時には「それは私の体質だから」とも思わせるような、この表現の仕組みは何とかならないものでしょうか?


1980年の表示指定成分の法改正から20年後2001年の全成分表示義務に移行したことで、現在、私たちはどのような成分が入っているかをすべて確認できるようになりました。しかし、その半面「表示指定成分」は他の成分と区別がつかなくなりました。加えて何千種類もの成分名が小さな字で表記されるようになりました。

これは、消費者自身が成分を良く知り、自分で使うものは、自分の責任で自ら選ぶ時代に移った事を意味しているようです。

せめて、入っているのに入っていないという、まぎらわしい表現はやめてほしいものです。